2013年7月26日金曜日

加賀屋 おもてなしの心

加賀屋のおもてなしの心をテーマにした本を読む

ネットの書評では加賀屋に泊まったけど感動しなかったといった評価も見受けられる。

確かに本の作りはお涙頂戴的感動話を集めてはいるが、それはそういった目的を含めて作られているので仕方ないところであろうか。

そこから見るに、泊まったけど感動しなかったという人は、他の宿泊所で嫌な思いをうけなかった人なのだろう。そういった人は幸福である。

また加賀屋に泊まる事で感動した人もまた幸福である。感動することでいい思い出が増えたのだから。

心配なのはこれからの加賀屋である。今ならまだ先代女将の心を受け継いだ従業員がいるから、おもてなしにも心があるかもしれない。だが、これから20年後などにそういった人もいなくなり、陰膳なども単なるマニュアル化によるサービスになってしまわないかと気をまわしてしまうのである。

マニュアルでないところにこそおもてなしの心があると思う。
日本人のおもてなしの心が連綿と続きますように。

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